マルタに来て2ヶ月ほど経った頃、夫がなんとなく風邪っぽいということで、薬局(Pharmacy)で頭痛薬を買うことに。夫は日本にいる時から片頭痛持ちで日常的に頭痛薬を飲んでいたので日本から少し持ってきてはいたものの、「頭痛薬くらい現地で調達できるはず!」と思い、1,2ヶ月分しか持ってきていなかったので、今回探してみることに。
マルタにはどんな薬局(Pharmacy)があるの?日本との違いは?
日本では、薬局というと、処方せん薬局や、大手ドラッグストアチェーンなどが展開する生活雑貨や化粧品雑貨などを含む市販薬が販売されているドラッグストアがイメージされると思いますが、マルタでは薬局は英語でPharmacy(ファーマシー)と呼ばれ、主に市販薬を中心とした小規模のお店を指します。
イメージとしては日本の処方箋薬局のような小さな規模のお店の中に、市販薬が販売されているという感じです。ここで売られている市販薬は、処方箋や保険証がなくても買えます。また日本のドラッグストアのように、化粧品や生活雑貨の一部も併せて販売しているお店もありますが、規模が小さく種類は日本に比べると少ない印象で、主に「市販薬を購入する場所」という印象です。
また2軒訪れてみて、「頭痛薬や痛み止めはあるか」ときくとそれぞれのお店で違う成分・製品の薬を紹介してくれました。もちろん容量や価格も違います。薬局によってそれぞれ取り扱っている薬が違うのかな?という印象です。
マルタに薬局(Pharmacy)はどのくらいあるの?
マルタには200以上のライセンスを持つ小売薬局があるそうです。その中で一般的に市販薬が買えるPharmacy(ファーマシー)は、数は具体的にわかりませんが、イメージで言うと、1つのエリアごとに2,3件見かけるくらいのイメージです。
ただSt.Julians(サンジュリアン), Sliema(スリーマ)などの中心街エリアでは結構見かけますが、それ以外の住宅街を中心としたエリアでは、もしかしたら小規模の薬局は少ないかもしれません。
例えば、マルタでPharmacyをGoogleMapで検索すると以下のように出てきます。
日本で頭痛薬に使われている主な成分名・市販薬名とマルタ・ヨーロッパでの成分名・市販薬名
日本で頭痛薬に使われている主な成分名・市販薬名とマルタ・ヨーロッパでの成分名・市販薬名を調べて、実際に薬局に行ってみて発見したことなどをまとめてみました。マルタで薬を初めて買う方や頭痛薬を探している方の参考になれば嬉しいです。
アセトアミノフェン(パラセタモール)
マルタ・ヨーロッパでは、「アセトアミノフェン」は「Paracetamol(パラセタモール)」という名前で呼ばれていて、成分と同じ名前の市販薬がSliema(スリーマ)のLidl(リドル)出口前にある薬局Stella Maris Pharmacyで500mg 100錠 €3.95で売られていました。イブプフェンよりも安く、胃への負担が少ないようなので、私たちの場合は熱がなく痛みがある時用に常備しています。
英語名 | Paracetamol, Acetaminophen |
日本での市販薬例 | カロナール、タイレノール、フェブリク、ナロン錠など |
ヨーロッパ・マルタでの市販薬例 | Paracetamol, Panadol, Tylenol, Calpol |
効果効能 | アセトアミノフェンは、かぜやインフルエンザなどによる発熱や悪寒のほか、頭痛、生理痛、関節痛、神経痛、歯痛など様々な痛みの緩和に使用される (参考1) |
日本人の摂取基準量 | 成人は1回 300 – 1000 mgを経口投与し投与間隔は4 – 6時間以上とする。 1日総量として4000 mgを限度とする(参考2) |
購入可能な場所 | Sliema(スリーマ)のLidl(リドル)出口前にある薬局 Stella Maris Pharmacy |
イブプロフェン
私は最初ロキソニンを探していましたが、後でお伝えするように2軒の薬局で聞いてみたところなかったので、ロキソニンと似たような効果(炎症・熱を抑える)があるとされている、イブプロフェンを購入しました。
Balluta(バルータ)にある薬局 St Julians Pharmacyで1錠200mgのものと400mgのものが売られていましたが、日本人の1日最大容量は600mgとされているようなので、1回200mg x 2-3回摂取可能な200mgタイプのものを選びました。こちらはMomentという商品で、1錠200mg x 24錠入り1箱€4.65で購入しました。
イブプロフェンは副作用として胃に負担がかかることがあるようなので、胃が弱い人は胃薬と一緒に飲むなど工夫した方がいいかもしれません。
英語名 | Ibuprofen |
日本での市販薬例 | イブ、エバファインなど |
ヨーロッパ・マルタでの市販薬例 | Moment、Nurofen、Advil、Motrin |
効果効能 | イブプロフェンは痛みや熱の原因物質の体内での生成を抑え、鎮痛、解熱効果を発揮する他、抗炎症作用もある (参考3) |
日本人の摂取基準量 | 成人は1回量200mgを頓用する。原則1日2回までとし、1日最大600mgを限度とする(参考4) |
購入可能な場所 | Balluta(バルータ)にある薬局 St Julians Pharmacy |
アスピリン(アセチルサリチル酸)
アスピリンは日本では「バファリン」が有名だと思いますが、このバファリンの主な成分であるアスピリンのマルタでの市販薬「Aspirina(アスピリナ)」が、Sliema(スリーマ)のLidl(リドル)出口前にある薬局Stella Maris Pharmacyで販売されていました。1錠400mgが20錠入って€8.5くらいだったと思います。薬局の方の説明では、Aspirina(アスピリナ)は日本と違って、飲む前に錠剤を水に溶かしてそれを飲むスタイルのものということでした。私たちは、とりあえずできるだけ慣れた飲み方ができるものが良いと思い、他の薬局で、水で飲めるイブプロフェンの薬を購入することにしました。
英語名 | Aspirin |
別名 | Acetylsalicylic Acid |
日本での市販薬例 | バファリン、エキセドリンなど |
ヨーロッパ・マルタでの市販薬例 | Bayer Aspirin, Aspirin, Acetylsalicylic Acid |
効果効能 | アスピリンは解熱鎮痛薬の一つで、熱を下げたり、痛みを抑える働きがあります。喘息の人は注意が必要です。 アナフィラキシーのリスクもあるので、アレルギーの既往のある人は使わない方が良いです。(参考5) |
日本人の摂取基準量 | 成人は1回0.5 – 1.5gを頓用する。原則として1日2回までとし1日最大4.5gを限度とする。(参考6) |
購入可能な場所 | Sliema(スリーマ)のLidl(リドル)出口前にある薬局 Stella Maris Pharmacy |
ロキソプロフェンナトリウム水和物
日本でよく「ロキソニン」として知られている成分で、病院などでも熱が出た時や風邪の時などに処方されることが多いと思います。私は日本で熱が出た時は「ロキソニンプレミアム」を買って飲んでいてお世話になってました。マルタの薬局(Pharmacy)2軒で、成分名で聞いてみましたが、どちらも「知らない、置いていない」と言われました。念のため、イブプロフェンの薬を購入する際、似た薬で頭痛に効くものはないか再度聞いてみましたが「ない」と言われました(;;)
英語名 | Loxoprofen sodium hydrate |
別名 | Loxoprofen、Loxoprofen sodium、Loxoprofen acid |
日本での市販薬例 | ロキソニンSなど |
ヨーロッパ・マルタでの市販薬例 | Xefo(?), Loxonin(?) |
効果効能 | ロキソプロフェンは、鎮痛作用、抗炎症作用、解熱作用の3つにバランスよく作用します。(参考7) |
日本人の摂取基準量 | 第一三共ロキソニン錠60mgの場合、1回1錠60mgを1日3回(180mg)服用(参考8) |
購入可能な場所 | 現時点では不明 |
今回訪れた薬局(Pharmacy)
St Julians Pharmacy
名称 | St Julians Pharmacy |
所在地 | 24, 25 George Borg Olivier St, St Julian’s |
営業時間 | 月〜金 9:00 – 19:00、土 8:30 – 13:00 / 16:00 – 19:00 、日祝休 |
電話 | 21369426 |
Stella Maris Pharmacy
名称 | Stella Maris Pharmacy |
所在地 | 34 Triq Milner, Tas-Sliema |
営業時間 | 月〜土 8:00 – 20:00、日祝休 |
電話 | 21335217 |
ウェブサイト | https://www.pharmacy.com.mt/sliema/stella-maris-pharmacy/ |
2軒の薬局に行ってみた印象として、薬局によって置いてある市販薬が結構違うかもと思いました。とはいえまだ2軒しか試していないので、今後新たに発見があったときは随時更新できればと思います!