マルタに着いてから3週間ほど経ちましたが、先週くらいまでマルタの島独特の気候に慣れずに、服装選びにとても苦労しました。着いたのが1月頭で、朝起きると少し肌寒いので、東京で暮らしていた時、一番寒い季節(1,2月)に着ていた真冬用の厚手のレギンスで歩いていたら、昼間直射日光に当たると夏のように暑くなり、帰ってきたらあせもが…。
マルタの冬の気温
気温は、大体最低10-12°C、最高15-18°Cの日が多いです。体感では大体東京の11月後半から12月くらいの寒さのように感じます。風が強く吹く日は、天気予報のマークが風マークになっている日がありますが、これは風があまりにも強く吹くので、天気が晴れているか雨が降っているかよりも、風が最も外を歩くのに影響を与えるためだと思います。
実際、風マークがついている日で、特に風が強かった日は、日本でいう台風警戒レベルの風が吹いていました。歩くのもままならず、風で身体がふらつくほどで身の危険を感じました。ただ、マルタの人々にとっては日常的なことのようで、風について騒いでいる人は見当たらず、いつも通りランニングをしたり、荒い波を楽しむ海水浴客もいました(笑)
マルタの独特の気候とは?
マルタの独特の冬の気候とは、日陰の場所や風が吹いている時は冬の寒さなのに、日差しは日本より強く夏のような暑さになることです。また日本の台風レベルの強風が吹いたりする日もあります。日本の感覚で気温だけを気にしていると、服装選びを間違えることがあります。
マルタの冬の湿気は?
湿気について、現地の人が言うには冬は湿気が高く、夏は乾燥しているとのこと。でも私にとっては、日本のベタベタする梅雨と比べたら、ほとんど気にならないくらいです。海沿いを歩いている時に紙袋が少しだけしなっとしたり、髪が少し広がってきやすいかな?という感じ。ベタベタしたり、気持ちが悪いと感じるほどではないかもしれません。
マルタの冬におすすめの機能性重視の外出時の服装
街を歩いているひとの格好はさまざまで、Tシャツの人もいれば、その横をダウンの人が歩いてる人もいます。ダウンで寒そうに海を眺める人の前で、水着で泳ぐ人もいますが、私たちがこのようなマルタ島ならではの気候の中で見つけた「ちょうどいい」冬の服装は、これ!
少し暖かい日 | ヒートテックのインナーシャツ、薄手のロンT、薄手のダウン、ナイロンジャケット(風・水を通さないタイプ) |
少し寒い日 | 少し暖かい日の薄手のロンTを、少し厚手のロンTに変える |
結構寒い日 | ヒートテックレギンス、裏起毛のパンツ、ヒートテックのインナーシャツ、ニット、薄手のダウン、ナイロンジャケット(風・水を通さないタイプ) |
基本は、「脱ぎ着して体温調整しやすい服装」で、アウターは「風や急な雨でも水を通さないタイプのナイロンジャケット」がおすすめです。
厚手のコートや1枚で暖かいダウンは必要?
寒がりな人は1着あると良いかもしませんが、私は荷物がかさばるし、水・風を通さないナイロンジャケットの内側に薄手のダウンとニット、ヒートテックインナーのように重ね着するスタイルの方が、暑くなってきたらジャケットやダウンを脱いでバッグに入れることもできるのでおすすめです。
1枚で暑いコートやダウンだと、暑いと思って脱ぐと、今度は冷えて寒くなってしまうなど、体温調整がしづらいかもしれません。ただ、後でお伝えするように、1ヶ月に数日、東京の1月と同じ(10°C以下)くらいのとても寒い日があり、その日は活躍するかもしれないので、心配な方で、持って行けそうなら持って行くと良いかもしれません。
ニット帽や手袋は必要?
ニット帽や手袋は日本を出発するときに寒かったので持ってきたのですが、私たちはこちらでは1回も使っていません。気温が低い日でも、日差しが照っている時間帯やタイミングではとても暑いので、ニット帽や手袋はやや暑過ぎてしまいます。
マルタの冬は、「秋・冬の服を着ながらサングラスをかけるイメージ」なので、何かアイテムを持ってくるなら、ニット帽と手袋の代わりに、サングラス、日除の帽子、急な雨にも対応できる折り畳み傘がおすすめです。
おすすめの靴は?
季節関係なく、街を歩くときの靴は底が薄すぎない、歩きやすいスニーカーがおすすめです。なぜ底が薄すぎないものが良いかというと、綺麗に整備された海沿いの歩道などは比較的キレイで安全ですが、その他の場所は結構ゴツゴツしていてあまり綺麗に整備されていない道が多かったり、あちこちで工事を行っているので、その工事中に落ちてきたり飛んでくる廃材や釘、割れたガラスなどもよく落ちています。万が一釘などが刺さっても大丈夫な程度の厚みがあると安心です。また電車がなく歩く機会も多いので疲れにくいかどうかも気にしたいポイントです。
実際に夫と道を歩いていると、夫が何か足の裏に違和感と軽いチクチクした痛みを感じるというので、靴の裏を見てみたところ、靴底を突き抜けて釘が刺さっていました。大事に至らなかったので良かったものの、薄い底の靴やビーチサンダルなどで街中を歩くのは危険かもしれないと感じました。
急にすごく寒くなる日もあるので厚手の服も1、2セットあると安心
月に数日くらい、東京の1月と同じくらい(10°C以下)寒い日があるので、寒い日用の服が上下1,2セットあると安心です。私の場合、とても寒い日は、裏起毛パンツと少し厚手のパンツの2着がとても活躍しています。
ただ極寒というほどの寒さではないため、ニットや厚みのある服は、ウール(毛)の素材のものよりも普通の洗剤で洗濯しても縮まないポリエステルなどの方が、気軽に着たり洗濯できてそれなりに暖かいのでおすすめです。
マルタの街を歩く人たちのファッション・お洒落はどんな感じ?
機能性だけでなくお洒落も楽しみたい人向けに、少しマルタの街を歩いている人たちのファッションについて私の印象をお伝えします。
マルタの街を歩く女性のファッションは?
女性は、シニア世代の方以外では、冬の寒さも気にせず薄手のスポーツウェア(レギンスパンツ+ブラトップ)や、薄手でピタッとした身体のラインを強調する服装の人が多い印象です。
年齢問わず、スカートを履いている人は少なく、パンツスタイルやスポーツ用レギンスパンツなどアクティブな感じのスタイルが多いです。ワンピースは時々見かけますが、冬だからなのか?見かける頻度は少なめです。
日本・韓国で見かけるダボっとしたオーバーサイズの服装はこちらではあまりメジャーではなさそうです。
マルタの街を歩く男性のファッションは?
男性は、独自のこだわりファッション(!)を楽しむ人を時々見かけます。ただほとんどの人は、あまりお洒落を気にしていない印象です。ジーンズにシンプルなTシャツ+アウターなどの人が多いです。
ただし、男性はヘアスタイルと髭にはこだわりがあるひとが多いように見えます。
また時々おしゃれだなと思うのは、サムライヘア・マンバンヘアとも呼ばれている下半分を刈り上げて上半分はお団子にまとめるスタイルの男性で、割とよく見かけます。
部屋着用の服装は、外出用より暖かい裏起毛のトレーナーやフリースがおすすめ
外に出るとそんなに寒くないと感じる日でも、部屋の中に長時間居ると意外と寒くなってくるので、部屋着は外出する時よりも暖かめの裏起毛のトレーナー素材のスウェットやワンピースの上に、フリースを羽織るようなスタイルがおすすめです。
おしゃれを楽しみたい方には、あまり参考にならないかもしれません(笑)が、機能性を重視したい方はぜひ参考にしていただけたらと思います。ちなみに私は関東出身で、マルタに来る前は東京に住んでましたが、出身地や元々住んでいる地域などによって感じ方が変わってくるかもしれません。