今回はマルタの長期滞在用アパートに住み始めて1ヶ月経ったところで分かってきた、マルタ生活での水道代・電気代などの光熱費について紹介します。
マルタの水道代・電気代などの光熱費はいくらくらい？
寝室・リビングダイニング・キッチン・バスタブなしのバスルーム付きアパートに、夫と私二人で暮らし始めた初月（２月）の水道光熱費は、電気代€50、水道代€40、合わせて€90（記事執筆時点で日本円に換算すると約14,500円）でした。
私たちが東京で冬に暮らしていたときはエアコンをよく使う冬・夏は、大体電気・ガス代が２万５千円くらい、水道代が２ヶ月に１回１万２千円くらいだったので、日本より安い印象です。
マルタのローカルの人に聞いてみると、２人暮らしの場合、毎月高くても€60-70くらいで暮らしているそうなので、今回ローカルの人の平均より少し高かったかもしれません。二人とも家にいる時間が長かったのと、冬なので暖房をつけていることが多く、毎日洗濯＆乾燥機を回しているのが理由かなと思います。今後状況が変わってくれば、自然とローカルの人と同じくらいになりそうなイメージです。
マルタのアパートではガスより電気がメジャー
私たちがアパートを探して物件を見に行ったとき、ガスを使用している物件はほとんどなく、またガスを使用している場合の使用箇所はガスコンロがメインでした。ガスコンロの物件は5-6件に1件くらいと、日本より少ない印象でした。ほとんどの物件はガスコンロの代わりにIHのような電気式クッカーがついていました。またお湯（Hot Water）は電気式タンクがメジャーでガスが使用される場面が少ないようです。
マルタのガス代は高い？安い？
ガス代は、日本では割と高いイメージですが、マルタでは電気・水道代よりもガス代の方が安いようです。ガスがついている物件では、日本のプロパンガスのように、ガスを貯めておくタンクのようなものがアパートのバルコニーやキッチンの周辺に設置されていて、定期的にガス会社の人がガスを入れにきてくれるとのこと。なぜマルタでは日本に比べガスコンロが少なく電気式コンロの方が主流なのかは、現時点では謎のままです（笑）
マルタの電気代・水道代など光熱費の支払い方法は？
電気代・水道代の支払いのタイミングや方法は、オーナーとの個々の契約・約束によって変わってきます。ほとんどの物件は以下の２つのパターンのいづれかになるようです。
- オーナー（または管理会社など）が政府（？）から請求された分を一度立て替えて支払い、アパートを借りている人は自分たちが使った分を払うパターン
- 自分たちに直接政府から請求書が届いて、自分たちで直接払うパターン
私たちの場合は１のパターンだったので、自分たちのアパートに設置されている電気と水道のメーターを、オーナーが家賃を受け取りに来る毎月1日に写真を撮って確認し、それに基づいて使った分を計算し、家賃と一緒に光熱費を支払うという方法でした。
おそらくほとんどのアパートでは１のパターンが多いのかなという印象です。実際アパート探しの内見時、ほとんどの物件で、光熱費のメーターの場所と確認方法をレクチャーしてもらいました。
支払いサイクルは、オーナーや、政府がオーナーに請求するタイミングによって変わってくるようです。物件によって、毎月1回の場合と、2ヶ月に1回の場合のいづれかと説明されることが多かったです。
アパートの内見時、光熱費の支払いルールとメーターの場所、確認方法、支払いサイクルは、内見時や契約の時に確認しておくと良さそうです。
マルタの電気メーター・水道メーターの確認方法
確認方法はシンプルですが、アパートによって備え付けられているメーターの種類やメーカーが異なったり、どこの数字を見たらよいか分かりづらい部分もあると思うので、内見時にオーナーさんに確認してください。
私たちの場合は、電気は電気メーターに「kWh」の単位で表示されている数字、水道は、水道メーターに表示されている色がついていない部分の数字でした。これらの数字を月初・月末などオーナーと決めた日に確認（写真を撮っておく）します。
水道メーターで確認すべき箇所は、背景に色のついていない方の数字でした。背景に色がついている（または目立つ色がついている）方の数字は無視します。この数字（この写真では0010なので「10」）を、この後ご紹介するBill Calculator（光熱費計算機）に入力して金額を計算します。
– 例えば0000なら「0」、0007なら「7」、0014なら「14」がその時点の水道メーターの数字です。
– メーターの数字の色や背景の色は、メーターによって異なるので、オーナーさんに確認してみてください。
特に水道メーターの方がわかりづらく、私たちは初回の月末の確認時、背景に色がついている方の数字で計算してしまい、1ヶ月で総額200万円以上もの水道代（？！）という驚く金額になり、焦ってしまいました。読み方が間違っているだけだと知り、本当にホッとしました!
どうやって計算するの？マルタの光熱費の計算方法
マルタの光熱費は、オンラインで提供されている以下の光熱費専用計算フォームで概算を計算できます。マルタの不動産業界で10年以上働く信頼できるエージェントのラーレに教えてもらったので、こちらを使うのが良さそうです。
実際の料金はオーナーさんとの契約内容などにより変わってきます。計算フォームは概算を把握するためのものとして利用してみてください
光熱費のことを英語でUtility Bill（ユーティリティ・ビル）と言いますが、マルタのローカルの人々の間では、アパートの話をしているとき「Bill（ビル）」と言ったら、「光熱費」という意味で使われているようです。
Bill Calculator（ビル計算機）はどうやって使うの？
以下のように入力して、最後に「Calculate my bill」ボタンを押すと、パソコンなら右側に、スマホならボタンの下側に結果が表示されます。
1.Date Range
計算範囲の日程の開始日と終了日を選択します。
2. Account Type, Number of people registered
Account Typeは基本Residentialであるべきですが、念のためオーナーに確認し選択します。また入居人数を入力します。
3. Electricity Meter Details
Mter Phaseは基本SingleのままでOKそうです。その下に、開始日と終了日に確認したkWhの電気メーターの数字を入力します。
4. PV
ここはデフォルトのままでOKそうです。
5. Water Meter Details
水道メーターの開始日と終了日の数字を入力します。背景色がついていない方（または目立つ背景色がついていない方）の数字を入力します。例えば、ローカルの２人暮らしで1ヶ月の開始日と終了日の差は7-8程度になるそうです。
私の場合、2月の開始日は0（0000）、終了日は10 (0010)でした。差は10ということになります。
計算ツールは今月どのくらい使ったかな？など、自分でざっくりとした金額を計算・確認したい時などに使ってみてください。実際の支払い金額はオーナーとの契約内容によって変わります。
